美容業界における最先端テクノロジーを用いた施策や事例を学ぶ「Beauty × Tech Forum 2018」(パーフェクト㈱、(合)pilot boat 共催)が12日、コスメブランドや小売店、および関連分野の一線で活躍するメンバーを招き、都内で開催した。
フォーラムのテーマは「美容業界で求められるフィジタル体験とは」。デジタルとフィジカルを融合させる施策が進む美容業界の動きについて、テーマごとに6つのセッションを行った。
「Beautytechを導入するリテール最前線」をテーマにしたセッションでは、セレクトショップ「フルーツギャザリング」を運営するエフ・ジー・ジェイ㈱の営業本部長の出合寛幸氏がプレゼンテーション。さらにパーフェクト㈱の代表取締役の磯崎順信氏、㈱パルコの執行役グループICT戦略室担当の林直孝氏も参加し、パネルディスカッションを行った。
パーフェクト㈱では、商品を気軽に体感できるメイクアプリ“YouCam メイク”など、ARやAIなどを活用したサービスを提供。磯崎氏は「まだまだ実績の少ない分野だが、今年に入り、一気に注目が集まってきている」とし、実際に導入の話も増えてきていると話す。林氏は現実とバーチャルを組み合わせたMR(Mixed Reality)を用いたショッピングについて実例を交えて紹介。MR用のデバイスの一般への普及も含め、まだまだ課題は残るとしつつも、そう遠くない未来に実現する可能性を示唆した。また出合氏は「“楽しい購入体験”というものは世代や性別を超える。たとえ10分の短い空き時間でも立ち寄ろうと思えるような店舗づくりを目指したい」と語った。
その他、㈱カネボウ化粧品のメディア企画グループ部長の加藤義久氏、㈱ストライプデパートメントの執行役員CTOの松本均氏らも登壇し、美容業界の将来について参加者とともに学びを深めた。