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健康と温泉フォーラム2018 in 阿賀野市 市民フォーラムで地元小学校における温泉文化継承の取り組みを発表

「健康と温泉フォーラム2018 in阿賀野市」(主催:同実行委員会)が、10月18、19日、新潟県阿賀野市の阿賀野市ふれあい会館で「地域で活かす温泉-生命と心のサンクチュアリ-、温泉新時代へ」をテーマに開催された。阿賀野市での開催は2013年以来、2回目。

フォーラムは、登山家でプロスキーヤーの三浦豪太氏の記念講演「三浦家の健康長寿の秘密」からスタートした。第一部の温泉地首長サミット会議「地域で活かす温泉-官民連携の取り組み」では、新潟県阿賀野市長の田中清善氏、鳥取県倉吉市長の石田耕太郎氏、北海道豊富市長の工藤栄光氏、鳥取県三朝町長の松浦弘幸氏ら各温泉地の首長が登壇した。

笹岡小学校の生徒達が五頭温泉の魅力や効能、歴史、創作ダンスなどを発表した

第二部の市民フォーラムでは村杉温泉長生館女将の荒木咲子氏をコーディネーターに、今板温泉湯本館の永松祥子氏も登壇。「地域で活かす温泉-生命と地域遺産の学習」をテーマに、阿賀野市立笹岡小学校の生徒による発表が行われた。

笹岡小学校では、“ふるさとに愛着や誇りをもった児童を育てる”ことを目的に、毎年9月、保護者や地域のボランティア協力のもと、全校生徒による五頭山登山を実施。登山で雄大な自然に触れた後は、村杉温泉に入浴し、登山の疲れを癒やす。同校では取り組みの一環として、登山前に4年生の生徒たちに事前に「五頭温泉」について調べてもらい、全校生徒にレクチャーする学習会(温泉の効能、入浴方法、入浴マナー)を開き、地域の温泉文化の継承につなげている。フォーラムでは五頭温泉の魅力や効能、歴史など生徒たちが実際に自分たちで調べた内容を発表した。

また「地域で活かす温泉-新・湯治プロジェクト」をテーマに環境省共催で行われた「新・湯治セミナー」では、環境省温泉地保護利用推進室長の山本麻衣氏が基調講演。その後、NPO法人ローカル・グランドデザイン理事の坂本誠氏をコーディネーターに、環境省の山本氏、新潟県五頭温泉郷旅館協同組合理事長の荒木善紀氏、宮崎県鳴子温泉郷川渡温泉観光協会会長の遊佐久典氏、山形県湯野浜温泉亀や旅館社長の阿部公和氏をパネラーにパネルディスカッションを実施した。最後に、東北大学病院総合地域医療教育支援部・漢方内科、温泉療法医の高山真氏が「統合医療と温泉の可能性」をテーマに講演し、フォーラムの最後を締めくくった。

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