国立大学初の取り組みであるスパに特化した専門講座「スパマネジメント論2018」が2月22日~24日の3日間に亘って琉球大学キャンパスで開催され、観光科学科を中心にスパビジネスに関心を持つ学生、スパビジネスに関わる県内外の社会人が参加し、開業を想定した実践的な学びを深めた。
講義にはスパ業界を代表する第一線の講師陣を招聘して行われた。三年前から、特別講師で参加してきた、森トラスト代表取締役社長伊達美和子氏の講座は、今年は公開講座として募集、広く県外からも70名を超える聴講者が訪れた。伊達社長は、同社の不動産事業からのオフィスビルやホテルへの展開について紹介し、現状のインバウンド観光の課題、沖縄への期待について、同社の今後のホテル展開を交えながら話した。そのダイナミックな構想や事業の内容は、学生のみならず、一般の聴講者も、これからの日本の観光やスパ産業に大きな期待を抱く講義となった。
最終日には学生と社会人が混ざってのグループワークが行われ、各チームが「理想のスパのプラン」を発表。優秀作の「Wellness Community Hub~日本発、世界に通用するスパ/ウェルネス~」では、世代ごとのライフスタイル・ライフサイクルに合わせ、リピートゲストも飽きさせないようなコンシェルジュによるカスタムメイドのウェルネスプログラムを提案した。
その他、3日間行われた講義では「スパ概論」(NPO 日本スパ振興協会理事長岡田友悟氏)、「ホスピタリティー産業論」(琉球大学客員教授/沖縄県観光審議会委員・会長上地恵龍氏)「スパのエビデンス」(琉球大学国際地域創造学部教授荒川雅志氏)に加え、『かりゆしカンナタラソラグーナ』の施設見学等。