連載

北海道・川島旅館 美容と健康をテーマ とした日本最北端の名温泉郷

外観

今回ご紹介する川島旅館は、北海道北部に位置しており、昭和初期に開業した創業90 年を超える豊富温泉内の老舗旅館です。三代目社長の松本康宏さん、女将の松本美穂さんご夫妻は、素晴らしい景観と優良な食資源、そして特徴的な温泉を組み合わせた「美容と健康」をテーマとした新しい湯治場づくりを提唱してきました。
「あらゆる傷に効く」と言われてきたことから大正時代から湯治場として栄えた豊富温泉は、油の浮いた珍しい泉質が肌の保湿効果も有しており、皮膚疾患に悩むお客様も訪れるようになってきました。平成になってからは、美肌効果を求めるお客様も増えてきています。
「新しい湯治場」という新たなコンセプトを実現すべく、開湯90 周年を迎えた平成28 年に旅館を建て替え、新・川島旅館としてスタートしました。

内風呂

美肌効果の高い温泉はそのままに、新たな旅館は北海道産の天然木材を使用した建物で、素足で歩くと暖かく包み込まれる木材独特の感触がします。松本社長が職人技の腕を振るう自然食材(豊富町産の乳製品や無農薬野菜など)をテーマとした料理、そして源泉かけ流し天然温泉は湯に入ると、いつまでも「ほかほか・すべすべ」感が保てます。開湯以来大切にしてきた「お客様が家に帰ってきたようなアットホームな旅館」をモットーに家族的なコミュニケーションを大切にしています。デンマークの田舎のようにやわらかで広大な酪農風景、夜は満天の星空に囲まれながら、非日常の「とよとみ時間」 を過ごされてはいかがでしょうか。

(独)中小機構 北海道本部 地域活性化支援チーフアドバイザー
河田 真清

主に地域産業資源を活用した観光事業をはじめ、旅館業、飲食業まで幅広い経営支援を実施している。中小企業診断士。札幌学院大学経営学部教授。

 

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