エステティック振興協議会(東京都千代田区)は12月3日、来年から開始される業界統一に向けたエステティシャン試験の概要を発表した。
同会では認証基準を、07年に日本エステティック機構(以下JEO)から発表された「エステティシャン指針」に基づいて作成。日本エステティック試験センターを設立するとともに、試験制度としてJEOの認証を受けるべく早期に申請を行う。認証されれば、JEOのマークも併せて試験合格者に付与するという。
今後は、養成団体や養成校、試験官など試験制度の運用に関する基準や登録を進める。養成団体とは、JEOが発表したエステティシャン指針とカリキュラムに準拠したエステティシャン養成制度を公表し、継続的に一定の養成実績を持つ団体。養成校とは養成団体が認定するエステティシャン養成校を指す。
来年11月にセンター試験を開催
当面日本エステティック協会内に設置される日本エステティック試験センターでは、2010年11月に第一回エステティシャンセンター試験を予定している。
このセンター試験の受験資格は、学生の場合、300時間の学科を終了し、エステティシャンとしての最低限の知識を身につけたうえで、技術力確認試験に合格した者。卒業生はサロン等の実務経験が1年以上で、日本エステティック試験センターが実施する技術力確認試験に合格する必要がある。
調整が困難とされてきた既存資格者に対しては、JEOが発表した養成教育を受けたものとみなし、2年間の期間限定で特別措置を施す。措置としては、1日講習会の受講またはe-ラーニングなどで確認テストを行い、センター試験合格と同等以上とみなし証明書を発行する予定。1日講習会は全国8ヶ所程度、年2~4回程度開催される。既にエステティック関連の団体で認証を取得しているエステティシャンにも配慮した。
センター試験合格後は合格証を発行し、それぞれの養成団体の認定資格を取得する流れになるという。