NPO法人日本ネイリスト協会(東京都千代田区)は2月4日、厚労省が発表したネイルサロンの実態調査を受け、ネイルサロン衛生管理への取り組みに関する説明会を行った。
昨年厚労省が行った調査結果では、約半数のネイルサロンで衛生管理マニュアルが整備されていなかったことなどが報告された。同省では、今年度内に衛生管理のガイドラインを策定する方針で、2月2日に検討会を開いた。この件が新聞やTVでの報道され、ネイリスト協会には多くの問合せが寄せられたという。
同協会では、08年10月の国民生活センターが発表した「つけ爪による危害」を受けてネイルサロンの衛生管理に関する自主基準の作成を表明、作業を進めてきた。
「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」は、理・美容所の衛生管理基準を参考にネイルサロン特有の要素を加味して同協会が策定した。さらに、今年度からネイルサロン衛生管理士という新しい資格も設ける。
この資格はネイルサロンの衛生管理自主基準を習得したものに付与される。第一回の講習を4月に東京で予定しており、5月以降も全国で展開する。加えて自主基準マニュアルも発刊する。
さらに「お客様が安全安心に利用できるネイルサロン」を同協会が認定するJNA認定ネイルサロン制度も行う。自主基準の遵守、衛生管理責任者の配置、技術管理者の配置、法令順守などが認定条件になる。