食品 ヘルス&ビューティコンサルタント 五十嵐ゆう子
つい先日の事ですが、私の加入している医療保険会社から今月中に彼らがリストするフィットネスクラブに加入すれば、初期入会金を全額負担するという案内が届きました。仕事に追われ、好きな山登りにもなかなか行けない私にとっては魅力のある誘いでしたので、早速近場のフィットネスクラブがリスト内にあったので入会しました。
保険会社を含む医療機関にとっても定期的な運動を行う事で健康を維持する人口が増加すれば、医療費が高額な米国で費用の削減に繋がるため、このようなプロモーションは増加傾向にあります。
米国ボストン拠点の世界最大フィットネス協会IHRSA(International Health, Racquet and Sportsclub Association)の発表では、この十年間でフィットネス業界の成長率は毎年平均4%ずつ増加し続けており(なんと10 年前のリーマンショック直後の経済低迷時でも成長が停滞しなかったことを意味しています)、現在の業界規模は30 ビリオン($1=100 円計算で約3 兆円) を超えているそうで、米国成人の約2 割が何らかのフィットネスクラブのメンバーであることを示唆しているそうです。そして医療団体のバックアップにより今後10-15 年間で倍の4 割に近づくであろうと予測されています。このように体を動かすことで積極的に美容と健康を追い求める動きActive Wellness は歴史的ブームを起こしていると彼らは語っています。そこには健康保険料の値上がりによって今まで以上に未病を防ぐことの重要性が高まっている現状があります。同時にアクティブなシニア層の拡大、スマホやウエラブルタイプのスマートウオッチに搭載されている健康管理アプリ等のデジタルを活用したシステムの進化によって、健康的なライフスタイルを維持することが今まで以上に身近になったこと等がブー
ムの後押しをしているのではと言われています。
私が加入するフィットネスクラブも全米どこにいてもアプリで一番近いクラブとクラスの情報が即座に提示され、パーソナルトレーニングの予約ができます。移動中には健康関連のポッドキャストの閲覧も可能であり, 暫くはMy Active Wellness に拍車がかかりそうな感じです。