骨盤のゆがみを正して、女性をキレイに
昨年発売された「巻くだけダイエット」は、現在160 万部を超えるベストセラーとなった。著者の山本千尋氏は優秀A 級カイロプラクター。アメリカで本格的にカイロプラクターの勉強をし、帰国後、施術のかたわら、プロの技術者の育成や、全国の美容、健康の悩みを抱える女性達にエクササイズを指導している。
カイロプラクティックとの出会いは
30 代に体調を崩していたとき、知人の紹介で初めてカイロプラクティックを受けました。すると痛みが取れて症状が改善していったことから興味を持って、カイロプクティックの技術を習得することを考えるようになりました。人間の体のことを知れば知るほど面白くなって、ついにアメリカに渡り本格的にカイロプラクターを目指すことになったのです。8 年前から以前の私と同じような悩みを抱える女性のために、カイロプラクティックを美容に応用できないものかと考え、バンドを使って手軽に毎日出来るちひろエクササイズを考案しました。「健康キレイ塾」を主宰して技術者だけでなく広く一般女性に向けての指導を始めたのです。
巻くだけダイエットのメカニズムは
巻くだけダイエットのメカニズムは カイロプラクティックの世界ではバンドを巻くことはごく当り前のことです。筋肉が凝り固まり、骨のズレや骨格に歪みがあると、神経や血管を圧迫したり内臓を変形させ、体調不良や肥満を引き起こしてしまいます。根本治療の第一歩は、体の中心にある骨盤のゆがみを正すことです。そして筋肉に正しい骨格をキープする力を身につけさせることです。
つまりそれに応えるのが骨格矯正バンドなのです。
歪みは、束ねる前のバラバラに置かれた鉛筆と同じ状態です。バラバラになった鉛筆は、一ヵ所を握って束ねて、上下に動かすと簡単に揃います。骨盤にバンドを巻くことも同じで、バンドが筋肉の代わりとなって骨を支える役割を果たします。この状態で日常生活を送ると骨格の歪みが元に戻り、特に運動をしなくても自然と痩せていくというのが「巻くだけダイエット」なのです。
今後の展開は
日本では、まだカイロプラクティックの良さを知らないひとが大勢います。米国では、仕事帰りに1 日のゆがみを矯正するため、ビジネスマンが施術を受けに来ました。本来、こうして症状が出る前にボディメンテナンスしていくとよいのです。
予防医療の時代を迎え、カイロプラクティックは重要な役割を担えると考えています。いま、都内に、美容や医療の分野と連携して統合医療を実践するセンターを作る計画を進めています。誰でも様々な療法が手ごろな料金で受けられる場です。このような施設で、カイロプラクターやエステティシャンが医師と一緒にひとりのひとをトータルでケアするのが目標です。
