市場調査を行う㈱矢野経済研究所は3月31日、「ヘアケア市場に関する調査結果2010」を発表した。
2009 年度のヘアケア市場規模は前年度比98.2%の4,262 億5,000 万円の見込み。同研究所では、リーマンショック以降の景気後退は、一部には回復の兆しは見えるものの、個人消費の低迷など厳しい状態にあり、2008 年度に引き続き減少推移となったとした。
カテゴリー別に見ると毛髪業市場とヘアケア剤市場は前年割れとなっているが、植毛市場と育毛剤・養毛剤・発毛促進剤・発毛剤市場は前年実績を上回った。
成長した育毛剤・養毛剤・発毛促進剤・発毛剤市場は、セルフ流通で店頭販売される「一般流通」、通販、訪販、業務用などの「その他流通」、医療機関で医師によって処方される「医家向け流通」の3 つに分けられる。
2009 年度の育毛剤・養毛剤・発毛促進剤・発毛剤市場の市場規模は、「その他流通」と「医家向け流通」の拡大し、前年度比105.8%の585 億円の見込み。
今年度の市場予測は、ストレス社会による薄毛人口の増加、高齢化の進行、消費者のアンチエイジング志向の高まりなどから、微増で推移するとし、2010 年度の市場規模は、前年度比100.5%の4,282 億円と予測した。