㈱アイスタイル(東京都港区03-5575-1260)は12月3日、この1年間で最も消費者に支持された商品を表彰する「@cosme ベストコスメアワード2019」授賞式が行われ、セザンヌ「パールグロウハイライト」(セザンヌ化粧品)が総合大賞を受賞。その他「Beauty Person of the Year」やベストトレンドキーワードも発表された。
ハイライトアイテムが初受賞
ベストコスメアワードはアイスタイルの運営するコスメ・美容の総合サイト「@cosme」に寄せられる口コミの評価や、どのくらい注目されたアイテムかなどの情報をもとに順位を決定。43,786アイテムの中から、「ハイライト」アイテムが初の総合大賞に輝いた。同製品は、「肌馴染みの良い上品な色味」などの商品自体の良さに加え、試しやすい価格での提供やSNS等に使用方法を紹介した動画が多く投稿されたことにより「メイク動画があがっているので真似しやすい」などの口コミが寄せられ、上級者向けのハイライトアイテムが初心者でもチャレンジしやすいことが高評価につながった。
授賞にあたり、セザンヌ化粧品の小林氏は「セザンヌは前回の東京オリンピックが開催された1964年生まれのブランド。今年55周年という節目の年に栄誉ある賞をいただき、身の引き締まる思い。化粧品を選ぶ際の口コミの力を日々感じており、これを励みにこれからもたくさんの口コミをいただけるような商品を開発ブランドしたい」と話した。
ベストトレンドは「光を味方につける」
また2019年のベストトレンドキーワードには「光を味方につける」が選ばれた。今回のベストコスメアワードには、大賞の「パールグロウハイライト」のように“濡れツヤ感”を演出するハイライトアイテムや肌をトーンアップさせるベースメイクなど、ナチュラルな美しさを表現する商品が多数ランクインした。アウトドアなど外出先で太陽の光で自然に美しくみえるようなメイクアップアイテムに注目が集まった。
その他、昨年に続き新作のリップが豊作だったことから「リップ!リップ!リップ!」、スキンケア発想のファンデーションなど2つ以上の機能性を有する「マルチユースコスメ」、今年の眉トレンドが自眉のような毛並みを感じられるふんわり眉であることから「自眉をつくる」といったワードが並んだ。
中国最大手のECサイト「Tmall」との共同プロジェクトを開始
また同日、新たな取り組みとして、アリババグループが運営する中国最大手のECサイト「Tmall」との共同プロジェクト「@cosme ベストコスメアワード with Tmall 2019」が開始された。ベストコスメアワードへのランクインに加え、Tmallでも人気のある商品に対して贈られるもので、日本の消費者と中国消費者どちらからも高い評価を得た商品として、今年32カテゴリー、73アイテムが選ばれた。
アイスタイルは2015年から連結子会社のistyle China CO.,Limited.を通じて、越境ECサイト「Tmall Global」に旗艦店を出店。日本の化粧品を販売するとともに、SNSでの美容情報の発信やリアルイベントの実施など、日本ブランドの中国進出を支援してきた。今年3月には、より市場規模の大きい一般貿易ECにも出店した。今回の共同プロジェクトは、@cosmeブランドの中国における認知の向上を図る狙いがあり、「今後、ベストコスメアワードや“with Tmall”にランクインした商品を含め、ラインアップをさらに強化したい」とistyle China CO.,Limited.の董事長兼総経理の吉田直史氏は話す。アイスタイル代表取締役社長の吉松徹郎氏は「中国への進出を目指す企業だけでなく、既にブランドを展開する企業については、アワードのマークやシールを提供するなど、様々な形で支援する方法があると考えている。@cosmeが中国における日本の化粧品ブランドのプラットホームになれば」と述べた。