マツモトキヨシホールディングスは今年3 月、横浜・JR 桜木町駅前の新商業ビルTOC みなとみらいCollette-Mare に、「H&B Place」をオープンした。
改正薬事法施行などの業界環境の変化を見据え、数年前から着々と準備を進めてきたプロジェクトの実現だ。体の内外からのビューティニーズに応える店舗を目指しながらも医薬品を一切扱わないという、“ビューティの新業態”に注目が集まっている。
数年前から本事業を推進してきた水澤みゆき氏は、「女性の内外からの美容ニーズに、一箇所で応えられる店舗を作りたかった。」とその狙いを話す。
品揃えは、スキンケア、メイク関連が7 割。残りが美容志向の食品やサプリメント、各種美容雑貨で、全8,000 アイテムを超す。
しかし販売は、メーカーからの派遣スタッフに頼らない。「私自身、一人の顧客として、1 ブランドに特化したセールストークには苦い経験があります。お客様の知りたい、買いたいというニーズにもっときめ細やかに対応して、ブランドにとらわれず紹介する店舗が望まれているのでは」。
これだけの店舗スペースにも関わらず医薬品を除いたのは、美容主体の店舗にこだわったから。もちろんスタッフは、化粧品、サプリメント両方のプロでもある。美容部員は食品知識を、管理栄養士は化粧品知識を持ち、アドバイスする。