東洋新薬(03-3238-0054【広報】、福岡県福岡市【本社】)では、大麦若葉末の経口摂取による皮膚の保湿やしわ、たるみ、ハリ、くすみの改善作用についての研究を実施し、同研究の成果をもとに大麦の葉の加工物についての特許を取得したと発表した。
大麦若葉末は、イネ科オオムギの若葉部を乾燥、微粉砕加工した機能性食品素材で、食物繊維を豊富に含み便通改善作用などで知られ、青汁などの原料として用いられる。
研究では、肌の乾燥や吹き出物など、肌荒れの症状を抱える35歳から55歳未満の女性18名を対象に、大麦若葉末を含む食品と含まない食品を8週間継続して摂取してもらう二重盲検並行群間試験を実施。その結果、大麦若葉末を摂取した被験者は非摂取の被験者と比較して、皮膚の角層水分量の有意な増加や、皮膚の弾力性を示す皮膚粘弾性が向上。また、肌のくすみや明るさについて被験者に5段階でアンケート評価をつけてもらったところ、摂取前と摂取後で評価点が有意に増加するなど、大麦若葉末が身体の内側から皮膚症状を改善する作用が期待できることを確認した。
同社では、これまでに大麦若葉末の機能性について、整腸作用をはじめ血中中性脂肪上昇抑制作用やカルシウム吸収促進作用などを確認。さらに東京大学との共同研究では、腸内細菌叢改善作用や皮膚の状態改善作用のメカニズム解明について発表している。