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【話題の人】建築家マウロ・ビアジ氏

スパ市場拡大の秘策は、まずトリートメント、トライアルから
 イタリアの建築家で、20 年来、国内外のスパ市場に独自のプランを提案するマウロ・ビアジ氏が登場。スパとの関わりや、日本市場への期待を聞いた。


スパに関わったきっかけは?また、その後の市場の変化は
 
 私が最初にスパに関わったのは1990 年。テルメ ディ サツルニア スパ& リゾート(伊) の設計の仕事です。当時は、ウエルネス産業が始まったばかりでした。
 それがとても有望で魅力的に思えたことと、住宅とか事務所目的の建築に比べ、もっと自由でエモーショナルな設計ができると確信したからです。古くからイタリアのスパは公営がほとんどでしたが、この時期、財政難から、民営化が進んでいました。
 個々のスパは、競争力を上げて優良な顧客獲得するため、さらに洗練し、クオリティを上げていこうという時代に入っていました。郊外にクオリティの高いデスティネーションスパが増えてきたのもこの頃です。特別なウエルネス空間で、富裕層に高品質なサービスを提供する。街中にはアクセスがいい便利な施設は沢山ありましたが、あえて不便で辺りに何もないデスティネーションスパを選ぶ新しい価値観が生まれてきました。
 
 目的も治療からウエルネスへと変化していったのです。いまスパへのニーズは①ハイドロセラピー、②ビューティ、③フィットネス、④ダイエット、⑤ストレスマネジメントです。
 欧州各国では、特に、ストレスマネジメントへの期待が高まっているように思います。

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