行政・業界動向

「ナス由来コリンエステル」等4商品の事例を農林水産省が紹介

農林水産省の『「知」の集積と活用の場』の研究開発プラットフォームで生み出された研究成果や商品化事例について19日、同省で説明会が実施された。

『「知」の集積と活用の場』は農林水産・食品分野に異分野のアイデアや技術を導入することで革新的な研究成果を生み出し、新たな商品を開発、事業化するための産学官連携のオープンイノベーションを目指す取り組みで、現在160を超える研究開発プラットフォームが設立されている。

今回の説明会では、「ナス由来コリンエステル」を関与成分とする機能性表示食品や老化抑制効果が期待される乳酸菌H61 株を用いたプロバイオティックチーズなど、4つの商品化事例が紹介された。

商品化の事例発表を行う(株)ウェルナスの小山氏

「ナス由来コリンエステル」は、ナス栽培農家の所得向上を目標に、ナスに付加価値を与える機能性表示食品開発の研究の中で発見され、農研機構生研支援センター 革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)「新規機能性成分によるナス高付加価値化のための機能性表示食品開発」(研究代表者:信州大学学術研究院農学系准教授中村浩蔵)において、ナス高機能化コンソーシアムが実施した臨床試験により、“血圧改善”、“気分改善”効果が実証された。ナスの食品機能性を高水準の臨床試験で証明したのは世界初だという。現在、機能性表示に先駆け、ナス搾汁粉末配合のサプリメント「ウェルナス」が今月からオンラインで販売を開始(http://wellnas0523.shop24.makeshop.jp/)、既に約300個を売り上げているという。同製品を販売する(株)ウェルナスの小山正浩代表は、「飲用者からは、血圧改善、気分改善に加えて睡眠改善などの声も届いている。臨床試験を実施して機能性表示を取得したい」と話している。

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