クラブ内のバーカウンター 常識を覆した
地域特性を見極めたサービスを提案
東京近郊を中心に全国で52店舗のスポーツクラブを展開する日本体育施設運営株式会社(NAS)は、今年6月、東京・銀座の高層ビルの最上階にプレミアムスポーツクラブNAS銀座店をオープンした。メインターゲットは40代~50代の会社経営者層。利用離れが進み、新たなビジネスモデルを模索するフィットネス業界で、施設を提供するのではなく、サービスを提供する施設へのチャレンジが始まった。
ターゲットは経営者層、パーソナルな接客を重視
6月14日、一流のブランドショップが軒を連ねる銀座の一等地に、NAS銀座店がオープンした。
フロアは10階、11階からなり延べ床245坪。受付のある11階へは、専用の直通エレベータを使用する。エントランスの重厚感のある扉には虹彩認証システムが設置されており、会員、スタッフ以外の入場はできない。エントランスで認証された会員の情報は、接客するまでにデータ開示。利用頻度や健康状態、趣味などのプロフィールを閲覧し、受付で個々にきめ細やかな応対を行う。
個人会員は、プラチナマスター会員とゴールドマスター会員があり、入会金はそれぞれ210,000円と105,000円。月会費は、73,500円、52,500円。法人会員は、入会金210,000円で年会費525,000円。同伴ビジターは月数名無料で利用できる。
現在の利用者の8割は男性。メインターゲットとしている40代~50代の会社経営者層と、その同伴ビジターが利用することで、商談や接待などビジネスパートナーや、プライベートな交友関係など利用者の広がりを見込んでいる。
低価格設定で回転率をあげるビジネスモデルが多い中、ゆったりとした空間でパーソナルなサービスの提供を目指す。
紙面では下記についても紹介しています。
・運動する場から大人の社交空間へ
・重要なのは地域特性を見極めた変化