多くの機能を備えたマッサージプール
世代を超えたカップル、友人、ビジネスマンがパリの喧騒から逃れ、水着で打たせ湯さながらの多種機能を備えたマッサ-ジ・プ-ルで寛ぐ“Opale ONSEN”。パリから電車で僅か15分、健康保険が適用される温泉療法施設もあるアンギャン・レ・バン町のスパの光景です。
フランス三大カジノ・グル-プ”Lucien-Barrière“が運営するホテル&スパで、フィットネス、エステ・ゾ-ンなどガラス張りで、外の湖や自然が見渡せ開放的です。
海外のSPAでは、日本の露天風呂や京都の庭園を再現した施設、障子や畳を用いた施術室、タラソテラピ-6日間のZen(禅)コースや“Shiatsu”、赤外線を使用した“Iyashi Dome”など、驚くほど沢山の“和”と出合い、世界が認める”温泉大国日本“を実感させられます。静寂な竹林や山間に湧く温泉、「禅」や「武道」のイメ-ジが、水による身体の健康だけでなく、精神性をも高める上質な”癒し“に通じているようです。
ただ、実際、温泉に来たフランス人、特に女性は、「熱過ぎた」、「水着て皆一緒に寛ぎたかった」という声もままあり、また、タラソテラピ-の登場から約20年、スパ約10年、フィットネス等で日本人の“水と癒し”のニ-ズも変化しています。
フランスでは,医療の温泉療法と、洗練されたロハスなタラソテラピ-が相乗効果を生み、“SPA”を中心に「ヘルス・ツ-リズム」を展開していると5月号でご紹介しました。
日本には温泉地が約3,100箇所あり、海に囲まれ、水という「健康資源」の宝庫で、水による施術やパックの心地良さ、水着型マッサ-ジ・プ-ルなど新たな要素を取入れたSPAの構築は、温泉文化と相乗効果も生じ、ヘルス・ツ-リズムの核となる潜在性を秘めています。
パリの高級“U-スパ”は、日本の深い自然への造詣を意識したカネボウSENSAIシリーズと、日本女性がプロデュ-スし、「ゆず」、「しそ」、「酒」等を使い、フランスで製造している自然化粧品「Mon soin du visage」を使用。
ヴィッテル市営の温泉療法施設のエステでは、純粋な桜の香のオーガニック・コスメを使用した施術“HANAKASUMI”など。日本独自の素材を活かした本格的オーガニック・コスメ、SPA商品の開発も国内外で高い需要が期待できそうです。
温泉、海水、水、自然を活かした元気な日本ブランドの“SPA”に期待致します。