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自分をメイン層に見立て、ヨガスタジオを展開

【話題の人】
㈱ロハスインターナショナル 創業者 太夫佐和子氏

 2000 年頃のアメリカの第三次ヨガブームは、日本にも紹介され大きな影響を与えた。徐々に街にヨガスタジオが増え、フィットネスクラブの必須プログラムになっていった。
 いまや、都会のOLや主婦層を中心にライフスタイルとして定着しているヨガ。2004 年に創業し全国で14 店舗を展開する「スタジオ・ヨギー」(㈱ロハスインターナショナル)の創業者太夫佐和子さんに話を聞いた。


創業のきっかけは?
 2001 年にNY に渡りました。「9・11」の直後で、レストランやショップが閉店する中、ヨガスタジオだけが増えていました。当時はマンハッタンだけで150 ヶ所以上のヨガスタジオがオープンしたと言われています。きっと街全体が大きな悲しみを乗り越えようとしていたときで、その方法のひとつとしてヨガがあったように思います。
 物質的なものから見えないものへ人々の価値観が変化していたのでしょう。周りの皆が通う中いつしか自分もヨガの魅力に惹きつけられていきました。ヨガに関わっていくほどに、その価値観を新しいライフスタイルとして日本にも活かせるのではないか、幸せな人を増やせるのではないかという思いが芽生えてきました。
 1 年半ほど経った頃でしょうか、当時、急速に人気が出てきたアヌサラヨガと出会ったのです。アヌサラヨガは、すべてのものに善と美を見出し、伝統を重んじながらも生活様式の変化に合わせて進化していくという新しいスタイルのヨガでした。
 例えば伝統的なポーズも解釈や説明を常に洗練させていくのです。1997 年に創始されてから瞬く間に広まり、いまは世界70 カ国以上で取り入れられています。2004 年2 月の会社設立後、アヌサラヨガの創始者ジョン・フレンド氏にコンタクトを取り日本での展開の承諾を得、2005年よりアヌサラヨガを日本に紹介しています。
ヨガ事業への不安は?
 
 私は、自分のような人がメインターゲット層だと考えていましたから、私が気に入ったものはきっと日本でも受け入れられると信じていました。いまの30代~ 40 代の女性は、自分に投資することを惜しまない世代です。
 人生を考え、自分と向き合おうとする世代なのです。アヌサラのスタイルはそこにフィットすると考えたのです。2004 年の創業当時、日本では、ヨガはハリウッドのセレブがやっているオシャレなものとして紹介され、特にホットヨガが注目されていました。
 ヨガへの固定観念が取れてきた頃でした。私の考えるヨガスタジオは、自分の心と体の健康に留意し、地球環境にもやさしい生活を送ろうというライフスタイルを提案するものでした。アヌサラヨガ以外にも10 種類を超えるオリジナルクラスを提供しています。宗教的とか、アクロバティック、難しそうといったイメージを払拭し、ヨガのほかにもピラティスや骨盤調整なども採用しました。初心者でも無理なく楽しめるスタジオにしたかったのです。

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