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Healthy Living for Everyone (健康的な生活を全ての人に) 【米国美容・健康情報最新レポート】

既に様々なメディアでも発表されているように、糖尿病や心臓病などの疾患を抱えている人々の間で新型コロナウイルスが重篤化しやすいとされています。米国の低所得者が多く住むエリアでは健康的な生活を維持する為の食料品店は少なく、それらの地域を“The Foods Desert(食の砂漠)”と呼んでおり、上記の疾患を抱える人々が集中しています。実際、新型コロナウイルス感染による死者の数を町別に見ると、低所得者が多く住む地域とその値の高さが重なります。新型コロナウイルスによるアフリカ系アメリカ人の犠牲者は全体の4割以上を占めており、彼らの4人に一人は貧困層だと言われています。感染の危険性にも怯まず人種差別に対する抗議運動が続いている理由の中には、今回の感染症に対して米国が脆弱なのは、長年抱えている差別と格差にも起因していると多くの人々が気づいているからなのです。現代の鬼才バンクシーが発表した絵にあるように、根本的な問題を解決しないとやがて国が崩壊してしまう恐れもあるでしょう。

Thrive Marketからの発送物には「健康的な暮らしをすべての家族が簡単かつ手頃な価格でできるようにすることを約束します」の文字が

この混沌とした最中、1つの業態にスポットライトがあてられています。それがThrive Marketです。彼らはナチュラルでオーガニックな、まさしく健康的な生活を支える食料品&ボディーケアアイテムを中心にオンラインと宅配で販売しています。特徴は消費者の評価が良い高品質商品と厳選された原料でつくられたプライベートブランドを、有料会員性で(年間$59.95)定価から25%~50%割引された価格で購入できる事です。特筆すべきは先ず低所得者は無料で会員になれる事、そして有料会員が値引きによってセーブした一部をオプションで寄付し、それを低所得者の会員家族に給付金として毎月$100(現在は1000世帯以上)支給されることです。創業は2014年11月ですが、現在は50万人以上の会員数を持っています。

名称の由来になっているThriveとは(困難を乗り越えて力強く成長する)という意味を持ち、同社のミッションは“To make healthy living easy and affordable to everyone(誰もが健康的な生活を容易に送れるようにする)”です。たとえ小さな事でも社会を良い方向へ変えていければと思い、私も早速有料会員として気持ちよく寄付させていただきました。Thrive Marketのような業態がNew Normalに最も適した企業であると、私は信じています。


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