Peaunue Beaute′(ポニュボーテ) by FANCL
エステサロンとショップの連携を強化
ファンケルグル―プのノイエスは9月8日、ファンケルの無添加化粧品とノイエスのエステティック技術を融合させたエステティックサロン「ポニュボーテ」を東京・JR立川駅の商業施設グランデュオ立川内にオープンした。
同社は、既存店舗「エスティオ」全店で、一部メニューに無添加の粧材を使ったコースを導入してきたが、全面的な導入業態としては初めてとなる。
「エスティオ」34店も好調
昨年7月、ファンケルは、全国でエステティックサロン34店舗を展開するノイエスをグループ傘下に入れた。徐々に各店舗で美容ドリンクやサプリメントを販売開始、今年3月には全店で60分の無添加の粧材を使ったフェイシャルコースを導入した。
同社澤田剛彦社長は、この1年を振り返り「現状の経済状況下で、業績は右肩上がりとはいかないが、ファンケル色を出していったことで、新規客は確実に増加している。既存客も体感して数回に一回は無添加コースを受けたいという方も出てきている」と成果を語る。「安心安全なサロンを推進していくためには重要な取り組み」と、今年1月には日本エステティック機構のサロン認証を全店で取得した。
新業態「ポニュボーテ」
立川駅前グランディオ8F に9月8日オープンした、「Peaunue Beaute′(ポニュボーテ) by FANCL」。8Fはビューティ&リラクゼーションフロアとなっており、エステティックサロン3店舗ほか、ヘアサロンやネイルサロンなどの美容施設が入っている。
ポニュボーテとはフランス語で「素肌美」を意味し、無添加化粧品と美容理論でメニューを構築した。店舗はフェイシャルとボディが別ルームで、合わせて24坪。フェイシャルは4ベッド、ボディ2ベッド。スタッフはエスティオより選抜されたエステティシャン6人が集まった。
物販は、グランディオ1Fのファンケルショップを紹介。逆にショップからもポニュボーテに送客する。
澤田社長は今回の新業態の展開について「エスティオは、カジュアル感、ライト感のある店舗。100%ファンケルの無添加粧材を入れ、上質、高級感のあるファンケルブランドを感じる業態を作りたかった」。フェイシャル7つ、ボディ3つの目的別カテゴリーで提案する。
フェイシャルではオールハンドの「無添加“素肌美”コース スタンダード(10,500円/60分)」の人気が高い。ボディは「ダイエット(10,500~18,900円)」のニーズが高く、オールハンドのメニューよりも痩身機器を使用したスペシャルコースを選ぶ客が多いという。粧材や機器は、グループの研究所で安全性などをチェックしたものを使う。
サロンとショップの営業連携を
オープン一ヶ月が過ぎ、ファンケルショップの既存客と新規客の構成比が半々。再来店予約も入り始めた。集客はDMが中心。初回来店の方には、トライアルとして初回おためし価格も設定。駅直結という立地もあり、20代~60代まで幅広い客層が訪れるが、中心は40~50代だ。
エリアマネージャーの松本氏は、「化粧品の愛用者には使用方法をフォローし、未体験者にはエステを入り口に化粧品のファンになってもらえている」と話す。
澤田社長は今後、「モデル店舗として独自の世界観を構築し多店舗の展開を考えていく。そのためにもサロンとショップの営業的な連携の仕組みも作っていきたい。エスティオ店舗については、ポニュボーテとの差別化の中で再ポジショニングを図り足元を固めていこうと考えている。グループのメリット生かした独自の内外美容提案をしていきたい」と話した。