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今こそ、温泉とスパの融合を

【美と健康の仕掛け人に聞く】
海老沢宏環境工房 海老沢 宏氏

 箱根湯元の日帰り温泉天山湯治郷をはじめ温泉建築に長年携わる海老沢宏氏に、温浴施設のこれからについて聞いた。同氏は12月1日オープンした鳥取県の大山レークホテルのスパにも携わった。「日本の温泉は、世界から注目されている。今後は、リラクゼーションだけでなくウエルネスの時代になる」と語る。


●温浴建築のきっかけは?
 1985年にオープンした箱根湯元の宿雲川川原にある日帰り温泉の天山湯治郷が最初です。自然の中に現代建築は馴染まない。やはり和なのです。一方で、モダン建築が持て囃されていた頃ですから、日本の伝統的な建築を踏襲しながらも、その中にモダンをどう盛り込むかが課題でした。
 
 自然という外部空間をどう生かすか。日本特有の濡れ縁とデッキをどう融合させるかといったことです。
 
 いわば日帰り温浴施設の走りですから、注目の施設として、オープン後も沢山の業界関係者が視察に訪れました。私にとっても、温泉と出会うことが出来たとても意味のある仕事のひとつです。
 その後、宮崎シーガイアの温泉エリアに携わるなど、温泉に関わる仕事をするようになりました。
このほか紙面では下記についても伺いました。
●温泉建築の醍醐味とは
●今後の温泉施設について
プロフィール
海老沢 宏(えびさわ・ひろし)
海老沢宏環境工房代表一級建築士
1972年東京造形大学造形学部卒業、1989年~2000年まで武蔵野美術大学講師を務める。温泉建築デザインの第一人者で、唐松温泉&コテージ(秋田県)箱根天山(神奈川県)など多数の実績を持つ。

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