日本型ウエルネス・ツーリズムへの挑戦
沖縄県うるま市与那城平安座
古民家スパ「たぁば~家」
昨年末、沖縄本島東海岸で「島すぱ」と呼ばれるプロジェクトが始動した。平安座、浜比嘉、宮城、伊計といった島嶼地域で、島そのものを、魅力あるスパにしようというもの。古民家スパで、施術を受け、島の食事を楽しみ、自然のアクティビティに参加する沖縄型ウエルネス・ツーリズムだ。
島をまるごと魅力あるスパに
島嶼地域と呼ばれる平安座、浜比嘉、宮城、伊計といった各島は、現在、橋で結ばれ、県東部からは陸続きとなっている。その中の沖縄の伝統文化が最も多く残る平安座島で、古民家スパ「たぁば~家(Taaba-ya)」が、昨年12月1日にオープンした。07年から複数年にわたる沖縄県の健康ビジネス化の検証事業を経て、現在、㈱パシフィック・ホスピタリティ・グループ(沖縄県那覇市)が運営に乗り出した。
ハワイアンロミロミの手技を織り交ぜた独自のボディトリートメントや沖縄の自然を活かしたウエルネスプログラムを開発。6畳の施術室2間と待合を兼ねた4畳半のリラックスルームだけの小さな施設で沖縄の癒しを提供する。(フルボディ90分9900円、ヘッド&ネック、フット各45分4950円)。
古民家を貸し切る癒しパッケージは28,000~37,000円(2名)。スパセラピーを受け、島の食材のキュイジーヌランチを食べ、島のコンシェルジュが島内の癒しスポットやシークレットビーチを案内する。
もっと沖縄に触れたい、ディープな沖縄体験や感動体験をしたいという個人旅行や、企業の研修旅行やインセンティブ旅行層を狙った。
同プロジェクトのディレクターで、㈱パシフィック・ホスピタリティ・グループ代表の佐藤健氏は「スパを導入することで、島の魅力をより引き出すことができる。大規模なリゾート開発と違い、今あるモノを変えずに生かして活性化に繋げていくため、地域の協力も得やすい。お客様には、琉球から継承される伝統、文化、ホスピタリティから生まれた島すぱで、自分自身を取り戻し元気になっていただきたい」と語る。
■沖縄の癒しをウエルネスプログラム化
■沖縄県の地域活性とウエルネス事業への検証
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