行政・業界動向

“Jウエルネス”が美容健康ビジネスのキーワードに

先月28日、東京ビッグサイト健康博覧会2021内で弊紙編集長江渕敦によるビジネスセミナー『2021年健康と美容ビジネスのキーワードは「Jウエルネス」』が行われた。「DIET&BEAUTY」紙によるこれまでの取材や9月開催の「DIET&BEAUTY FAIR」内で行われたシンポジウムやビジネスミーティングの情報をもとに、国内外のウエルネス市場の現状や、弊紙でもたびたび取り上げてきた日本ならではのウエルネス「Jウエルネス」について紹介した。

世界のウエルネス市場規模は470 兆円(GWI調べ※)とされ、年々拡大を続けている。そんな中で「Jウエルネス」が2020年の「グローバル ウエルネス トレンド」の一つに挙げられ、世界からも注目を集めている。これまで「DIET&BEAUTY」紙で行われたインタビューにおいても、保養地医学、温泉療法を専門分野とするドイツフライブルク大学医学部教授のヨハネス・ナウマン氏、イタリアの一大温泉保養地アバノ・モンテグロットの温泉ホテル協会元会長のマッシモ・サビオン氏らが、日本の温泉地の魅力に言及し、「日本人は日本の豊かさに気づいていない」と述べるなど、国内以上に海外から高い評価を受けている。

江渕編集長は「日本人が独自の文化で育んできた多様性や寛容性、利他の精神などにより、日本のウエルネス資源には人を受け入れ社会と調和する力がある」とし、ウエルネスビジネス先進国の欧米では、“次のウエルネス”としての可能性を感じているのではないかと推測する。その一方で「海外から見たときの評価ではなく、自分たちで意識して発信していく必要がある」とも指摘する。

また今後「Jウエルネス」を構築するためのヒントにも言及した。サービスの「個別化」や「高品質」なウエルネスの提供、美容・健康産業間で「連携」していくことが国内外のウエルネスニーズに応えることにつながるとし、実際にそうした取り組みやサービスを提供する施設の実例を紹介した。

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