(株)ロッテ(東京都新宿区)は17日、20代~60代の男女400名を対象に行った「マスク着用の習慣化における体の不調・変化に関する調査」結果を発表した。マスクを習慣的に着用するようになったことで、3人に1人が体の不調を感じていることが明らかになった。
マスクの習慣的な着用は、肌荒れや口臭などの自覚しやすいものから、集中力の低下、うつ病といった本人でも気づきにくいものまで様々な症状を引き起こすといわれている。今回の調査では、特に多くの人が抱えている症状として、「頭がぼーっとして、物事に集中しづらくなった」(50%)、「肌荒れするようになった」(44%)、「喉が乾燥するようになった、咳が増えた」(40%)との回答が続いた。中でも20代女性にその傾向が顕著に見られたという。
また約半数がマスク着用の習慣化が引き起こす症状について「何も知らない」と回答しており、健康リスクを理解していないことも分かった。マスク生活で気を付けている点については、最も多かった回答が「特にない」(42%)で、次いで「こまめに水分補給をするようにしている」(36%)、「こまめにマスクを外すようにしている」(28%)という結果となった。
今回の調査結果についてみらいクリニック院長の今井一彰氏は「マスク着用による弊害として今回の調査で上位に挙がった、集中力の低下、喉の乾燥・咳などの症状がありますが、これらは口呼吸によるものと考えられます。こまめな水分摂取やマスクの脱着を心がけることと合わせて考えていきたいのが顔の筋肉を使うことです」と述べ、対策の一つとして日頃から噛み応えのある食事や咀嚼回数を増やすことなどを紹介。さらに、舌を回す運動やマスクが汚れないよう、口を「い」と「う」のかたちに大きく動かす運動などを推奨している。