世界中でビューティ&パーソナルケアブランドを展開するユニリーバは10日、人々にも地球にもより良い製品を生み出すことを掲げる「ポジティブビューティ」の新たな事業戦略の一環として、すべてのビューティ&パーソナルケアブランドのパッケージ及び広告から「ノーマル」(普通・標準)という表記をなくすと発表した。
同社によると、ビューティケア業界に対する意識や経験を調べたグローバル調査において、肌や髪に「ノーマル」という表現が使われることに、大多数の人々が疎外感を感じているという結果が出ているという。今回「ノーマル」という言葉をなくすことで、美しさの定義を広げ、より包括的な「美しさ」を発信していくことを目指している。
ユニリーバのビューティ&パーソナルケアプレジデントのサニー・ジェイン氏は「言葉をなくすだけでは、問題の解決にはならないことは分かっていますが、これは重要な一歩です。より多くの消費者が、社会・環境の課題に対してアクションを起こしているブランドを選ぶようになってきています。『ポジティブビューティ』によって、より強く、成功するビジネスになれることを確信しています」と述べている。
また同社では、ブランドの広告において体型、サイズ、プロポーション、または肌の色にデジタル修正を行わないこと、マイノリティ・グループの人々を起用した広告件数を増やすことなども合わせて公約している。