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理美容業、トータルビューティ化進む

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 4月1日、昨年度の理美容市場に関する調査結果(矢野経済研究所)が発表された。調査結果によると、理美容の市場規模は前年比99.1%の2兆2,759億円。このうち、理容市場は6,910億円(同98.6%)、美容市場は1兆5,849億円(99.3%)だった。

 理容市場は、男性若年層の理容室離れや施設数の減少、低価格カットチェーンの台頭などから縮小傾向。美容市場も、厚生労働省の調査によれば美容室の軒数は増加傾向にあるが、節約志向の高まりによる来店サイクルの長期化や、客単価の下落などを背景に微減傾向にあるとした。

 注目すべき動向としては、低価格サロンの台頭、ヘアケアメニューの拡充、店販(ホームケア商品)の販売強化、総合ビューティサロン化を挙げた。


 ヘアケアメニューの拡充は、髪のハリやコシを気にするなど、ヘアケア意識の高まりに対応。サロンでは、人口ボリュームゾーンの団塊・団塊ジュニア世代に向けたトリートメント、ヘッドスパといったメニューを強化している。
 
 総合ビューティサロン化では、トータルビューティの観点から、来客数の上昇、客単価の増加を狙い、ネイルやフェイシャルエステなどの周辺サービスの取り込みも進んでいる。総合的なビューティサロン化が進む中で、理美容師も他のビューティサービスを修得するなどキャリアの多様化が進んでいる。

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