行政・業界動向

健康意識・予防意識の高まりでサプリメント市場が続伸

(株)富士経済が発表した機能志向食品(サプリメント)の国内市場(11月23日発表)によると、2020年の市場規模は9,742億円(前年比0.7%増)とほぼ横ばいだが、2021年は消費者の健康意識・予防意識の高まりや商業施設の営業再開により、市場規模は1兆77億円(前年比3.4%増)に増加。同社予測で1兆円を超えると発表した。

中でも、免疫対策、スポーツサポート、生活習慣病予防は、昨年を大幅に上回る市場規模を見込む。免疫対策は282億円(前年比4.1%増)。免疫機能のヘルスクレームを有した機能性表示食品の好調を受け、続伸を予想する。スポーツサポートはコロナ感染の影響が緩和されたこともあり、969億円(前年比15.5%増)と2年連続の2桁増を見込んでいる。さらに生活習慣病予防では、昨年に引き続きセルフメディケーション意識の高まりや、積極的なプロモーション展開で大幅に実績を伸ばす「DHA&EPA+セサミンEX」などの商品が登場したことで1363億円(前年比8.1%増)を見込む。

また食生活の乱れや野菜不足解消ニーズから、青汁や藻類、野菜粒を主な成分とする「グリーンチャージ」の市場規模が822億円(前年比2.5%増)。各種栄養成分を一括で摂取できる「マルチバランス」の市場規模が814億円(前年比2.1%増)と、基礎栄養摂取の観点からもそれぞれ伸長すると予測している。

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