高齢化社会が進行する中で、今後キーワードになっていくのが「アンチエイジング=抗加齢」だ。アンチエイジング訴求のサプリメントや化粧品が市場をにぎわす状況下、東海大学医学部付属東京病院は、予防医療を提供する「抗加齢ドック」での診療をスタートさせる。
東海大学医学部付属東京病院は5月11日、都内で「抗加齢ドッグ設立記念講演会」を開催した。同院は、6月20日より予防医療を提供する「抗加齢ドック」での診療をスタートさせる。同ドックは完全予約制の自由診療。初年度は1日6人まで診療する。アドバンスAコース(税込12万1800円)と、ベーシックBコース(税込8万8200円)の2種類を用意。検査項目は2コース共通で、血管の老化度、血液老化度、活性酸素・抗酸化力、ホルモンバランス、免疫バランス、一般検査、身体の構成、遺伝子診断(認可申請中)となっている。
アドバンスコースでは、現在の老化度を知るとともに、今後の進行を予見し回避する様々な項目が含まれている。検査には経験豊かな看護師が付き添い、説明を加えながら患者を案内する。検査後は医師はもちろん、運動、食事、サプリメントの各専門家が「抗加齢ライフ」へのアドバイスを行う。
ベーシックコースでは、検査後のアドバイスはAコースと同等ながら、生活習慣病と現在の老化度を知る項目を漏らさず含む。通常ドックと併せて受診することで割安な価格設定をしている。