東京ビッグサイトで開催された健康博覧会2022で8日、ジャパンメイド・ビューティ アワード2022記念イベント「ジャパンブランドとしての魅力発信~日本の美容・健康産業を世界へ」が開催された。中小企業庁 創業・新事業促進課課長の松本真太郎氏、元 内閣府クールジャパン戦略担当 政策参与・信州大学理事の浜野京氏が登壇し、今後更なる成長が期待される健康・美容産業の可能性と、海外展開における重要なポイントについて語った。
中小企業庁では、海外展開やそれを見据えた商品・サービスの開発やブランディング、販路開拓等の取り組みの経費の一部を補助する「JAPANブランド育成支援事業」、越境ECでのブランディングやプロモーションをサポートする「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業費補助金」などによる中小企業の支援を行っている。
海外への渡航制限などが引き続き厳しい環境が続く中、越境ECや電子商取引市場はますます拡大しており、そこに商機があると松本氏。「ジャパンブランドはいまなお海外から“健康的”、“安心・安全”のイメージが強く、そこにアドバンテージがある。しっかりとした機能性をもたせ、効果的、戦略的に販売できれば、ヒットする可能性は高い」と話す。
また浜田氏はコロナ禍で健康志向が高まっているいまこそチャンスだと語る。「いま世界的に免疫力の改善といった機能性や食べ物の品質を重んじる傾向が強くなっている。これは日本の得意とする分野。化粧品も日本の強みである基礎化粧品に注目が集まっている。あとは各社が保有する商材をいかに海外のニーズに合わせて変えていけるか。そしてそれを上手くアピールできるかが重要」だという。
一方で、国によっての商習慣の違いや人材の確保、自社ブランドのPRの難しさ、物流コストや商品数の問題など課題も多い。実際に一度の挑戦で成功する企業は少なく、戦略的に継続した取り組みが求められるという。「100点満点の答えが出せないとなかなか踏み出せないという企業も多いが、たとえそこで儲からなくてもいずれ戻ってくるインバウンドにつながる可能性がある。とにかくチャレンジすることで新しいチャンスを引き込んでほしい」と浜田氏は話を締めくくった。
今年で8回目を迎える「ジャパンメイド・ビューティ アワード」は、日本の魅力ある商材を全国そして海外に発信することを目指して開催します。同アワードに向け、今後様々な関連イベントを通じて、美容・健康商材を展開する各地のメーカーやバイヤー、業界キーパーソンが意見交換し、皆で課題やチャンスを共有する場が設けられる。関連イベントは下記から。
第8回ジャパンメイド・ビューティ アワード
ビューティ業界のキーパーソンやトップバイヤーが審査員として、アワードを決める「ジャパンメイド・ビューティ アワード」は、地域の魅力ある日本ブランド(美容・健康商材)を国内外に広く発信するためのイベントです。ビューティ業界のトップバイヤーの目に直接触れる機会を創出するとともに、プレスリリースや独自メディアへの掲載による情報発信やイベント会場内(ダイエット&ビューティーフェア)での特別展示の実施などにより、ブランドのPRや販路拡大をサポートします。
詳細・申し込みは下記より
第一線で活躍するバイヤーが“売れる商材”のヒントを語る!
審査員が語るアワード授賞何処がポイントか (ジャパンメイド・ビューティ アワード対策講座①)
日程 :3月8日(火) 16:00~17:30
ゲスト :ジャパンメイド・ビューティ アワード 審査員
(株)SLJ 代表取締役 佐藤 久美子
伊藤忠食品(株) 営業企画本部 ギフト開発部 小池 昌孝
(株) ニッセン ホームグッズ部 ビューティー & ヘルスケアチーム 岡部 美香開催形式 :オンライン開催
参加料 :無料
聴講対象 :美容・健康関連メーカー(化粧品・食品 他)詳細・申し込みは下記より