「ジャパンメイドビューティ研究会」は8日、地域発の美容と健康商材を表彰する「ジャパンメイド・ビューティ アワード」の審査員をゲストに、オンラインセミナーを開催した。
同研究会では各地のメーカーやバイヤー、業界キーパーソンが意見交換し、皆で課題やチャンスを共有することを目的に定期的にイベントを開催している。今回、(株)SLJ代表取締役の佐藤久美子氏、伊藤忠食品(株) 営業企画本部ギフト開発部の小池昌孝氏、(株) ニッセン ホームグッズ部 ビューティー & ヘルスケアチームの岡部美香氏がゲストとして参加。セミナーでは過去のアワード受賞製品の事例をもとに、バイヤーから見た地域商材の魅力や消費者のニーズ、そして売れる商材とは何か、そのヒントを探った。
日本全国をめぐり、地域資源を活かした素材や機能面でも優れた商品の開発等に取り組んできた小池氏。地域商材の魅力は『コト』消費、『モノ』消費に結びつけやすいことだと話す。「その地域でしかとれない素材を、そこに根付いた製法でつくることで、自然と情緒的な価値が生まれる。そうしたイメージも含めた消費につなげることができるのが地域商材の魅力だ」と話す。
第1回からアワードの審査員を務める佐藤氏が、数々の商材を審査する中でも重要視してきたことの一つがビジュアル。「店頭で販売するにあたり、ぱっと見で目を引き、スタッフの説明がなくても顧客に伝わることが大事」だと指摘。加えて、リーフレットなど商品内容を端的にまとめたツールがあれば、店頭で購入を迷った顧客を後押しするとともに、再び来店する機会の創出にもつながると話す。
ニッセンでプロモーション企画や紙面訴求・WEB表現まで一連の作業に取り組んできた岡部氏は、「パッケージやWEBの商品紹介ページのサムネイルなど、限られたスペースに伝えたい内容をシンプルにまとめることは意外と難しい。売れる商品はまずそうした導入部がしっかりしており、その上でこだわりのポイント、他の商品との差別化の訴求へつなげている」と述べ、商品PRのポイントなどを紹介した。
また過去のアワードエントリー商材に共通で見られた「ターゲットが明確になっていない」という課題にも言及。対象が明確になれば商品コンセプトやターゲットとマッチしているか、価格帯があっているかなど、その他との矛盾点が見えてくることから、まず最初に対象を明確にすることの重要性が示唆された。
コロナ下での休業や外出自粛で実店舗の売上が軒並み減少する中で、こだわりの商材をセレクトしている店などは堅調に推移している。「そこにしかないものが発掘できることから、消費者がレジャー感覚で訪れている」(小池氏)という。また、“安心・安全”のニーズが高まっていることから、「商品背景や製造過程のストーリーをしっかりと打ち出すことで、より地域発の強みが活きてくる」(岡部氏)といい、今後さらなる魅力ある商材の登場に期待を寄せた。
【日本の魅力、地域の魅力をビューティに込めて!】
「ジャパンメイド・ビューティ アワード」は、ビューティ業界のキーパーソンやトップバイヤーが審査員となり、地域の魅力ある日本ブランド(美容・健康商材)を国内外に広く発信するためのイベントです。一線で活躍するバイヤーの目に直接触れる機会を創出するとともに、プレスリリースや独自メディアへの掲載、イベント会場内(ダイエット&ビューティーフェア)での特別展示を実施することで、ブランドPRや販路拡大をサポートします。
詳細・申し込みは下記より
第8回ジャパンメイド・ビューティ アワード https://www.dietandbeauty.jp/jmba/