行政・業界動向

ストレス緩和訴求食品の市場規模は2023年に2倍に

(株)富士経済が発表した機能志向食品や健康志向食品の国内市場(5月31日発表)によると、2021年の市場規模は2兆5,507億円(前年比103.4%)で、コロナ禍の健康意識の高まりによる市場への影響は続いている。中でもストレス緩和を訴求する製品の市場規模は273億(前年比182.0%)で、2023年には2020年比で2倍に成長すると予測する。

新型コロナによる外出自粛など生活習慣の変化からストレス緩和に対する需要が増加し、GABAやテアニン、乳酸菌などを成分に含むストレスの緩和や低減を訴求した商品が人気となっている。中でもストレス緩和と睡眠サポートを訴求する機能性表示食品「Yakult1000」は1日あたり100万本を売り上げ、販売エリアも広がりを見せるなど好調だ。コロナ禍が長期化していることで需要は引き続き高く、同製品の続伸や新商品投入で、今後市場はさらに拡大すると見ている。

また高齢者人口の増加に加え、消費者の糖尿病、高血圧、高脂血症などへの意識が高まり、生活習慣病予防訴求商品の市場も拡大し、4,360億円 (前年比107.0% )を見込む。グリシンやテアニン、GABA、乳酸菌などを成分に含み、睡眠の質の向上・改善などを訴求する商品については、ストレス緩和と睡眠サポートのダブルヘルスクレームの商品が市場に投入され、一般用医薬品との競合や食品領域における訴求の難しさが課題となっているものの、消費者のニーズは強く、今後市場は拡大していくと見ており、2023年には140億円 (前年比104.5%)を予測している。

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