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日本のエステティックの実力を、今こそ世界に

美と健康の仕掛け人に聞く
(株)シェイプアップハウス代表取締役 下村 朱美氏

 (株)シェイプアップハウスは、「エステティック ミス・パリ」、「ミスパリ ダイエットセンター」、「ダンディハウス」、「スパ・ゲストハウス」など、国内129の直営サロンを展開している。2009年の香港進出を足がかりに、昨年末には中国本土への展開もスタートした。同社下村社長は「日本のエステティックの素晴らしさを世界に知らせたい」と、海外展開に意欲を見せる。


●海外市場への展望や課題は?
 2009年5月に香港セントラル地区にミスパリ ダイエットセンター、7月にダンディハウスをオープンしました。翌年には、コーズウェイベイ地区にダンディハウス2店舗目を開きました。幸い話題にもなり、海外進出の第一歩が良い形で果たせました。昨年末には、いよいよ中国本土へ進出し、上海にエステティック ミス・パリとダンディハウスを同時オープンしました。香港では、今年1月にも、九龍島にダンディハウスをオープンしました。これで海外展開は計4カ所7店舗になります。
 お客様は、最初は香港や上海在住の日本人が中心でしたが、やがて広がりを見せ、現在は7割が香港、中国人の方が占めるようになりました。
 海外でも、課題は、やはり「人材」です。現在、スタッフの半数は日本から交替で行っていますが、残りは現地採用の香港人と中国人です。文化や教育の違いがありますから日本のようにはいきません。一つ一つこちらの求める技術レベルや仕事範囲を示しながら、最近やっと教育方法についても手ごたえを得てきたところです。
 今後の展開は、市場の大きさを考え、香港は最大3箇所に留め、中国本土での店舗展開が中心になっていくでしょう。直営なのかFCなのかはまだ検討の段階です。その他にも、台湾、シンガポールも視野に入れています。いずれも教育部門を強化していくことには変わりありません。
●国内の展開について
 
 1982年に女性専門のエステティックサロンをオープンし、1986年からメンズエステティックのダンディハウスを展開しました。また、2005年にはミスパリ ダイエットセンターをオープンしました。ミスパリブランドの広告の本格展開は藤原紀香さんを起用したCMが流れ出した07年からです。一気に店舗や売り上げを伸ばし、4年間でダンディハウスの売り上げを超えてしまいました。女性の美へのニーズの大きさを痛感したものです。
 「サロンには、エステティシャンに合ったお客様しか来ない」という信念はずっと変わりません。だから教育には特に力を入れてきたつもりです。社員を一から育てるため、この15年間は新卒しか採っていません。大卒比率も60%です。
 今年8回目になるNPOソワンエステティック協会主催のエステティック学術会議もそういった考えの下、エステティシャンが自分を高め、キャリアアップしていくことを目指しています。
●日本のエステティック業界について
以下は紙面でご覧下さい。
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下村朱美氏
株式会社シェイプアップハウス代表取締役。
女性専用サロン「エステティック ミス・パリ」、男性専用サロン「ダンディハウス」、大人のリラクゼーションスペース「スパ・ゲストハウス」など、国内外で136直営サロンを展開。エステティックを医学的、スポーツ医科学的な視点から、体系的に学び、実践できる教育機関も設立。「世界一受けたいエステティックサロンづくり」をめざしている。

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