花王(株)(東京都中央区)は、同社の「仮想人体生成モデル」を(株)MILIZEの開発する「AI健康可視化ツール」に活用することで合意し、2023年の提供開始に向けて協業していくと発表した。
「AI健康可視化ツール」は、健康診断のデータや、歩数、体重、睡眠時間、運動量、健康食品の摂取、ライフスタイルの変更などの情報を入力することで、現在の健康状態や行動情報を金額に換算し、将来の医療費を推計して可視化する。
ベースとなる花王の「仮想人体生成モデル」は、健康診断などで得られる身体に関する項目から、ライフスタイルや性格傾向、嗜好性、ストレス状態、月経などの日常生活において関心の高い項目まで、1,600以上の項目を網羅し、さまざまな行動や習慣、体の状態から病気に関する可能性の高い項目を推定する統計モデルだ。同モデルの活用により、さらに精度の高い推計を算出し、ユーザーの健康習慣の維持や、健康状態の改善を目的とした行動変容の促進につなげたい考えだ。
今後、企業の健康経営への活用や、健康データを持つ企業、ヘルスケアアプリ・Webサービス提供企業へのAPI経由での提供も予定している。