(株)資生堂は10日、現在常務取締役の藤原憲太郎氏を社長に昇格する人事を発表した。現社長の魚谷雅彦氏は会長兼CEOに就任する。
藤原氏はこれまでに欧州物流センター長や韓国資生堂取締役社長、中国地域CEOを歴任するなど、海外事業について豊富な経験を持つ。同氏は社長就任にあたり、自らの仕事信条について「変化の中で(新しい仕事の信条を探して)挑戦すること、加えて、改革が必要なことは次の世代に残さないこと」と語る。今後、これまでの海外事業の経験を活かし、国内事業の強化に取り組むとし、9月発売以降好調な「エリクシール(ELIXIR)」などのブランドを成長の原資として、トップラインを引き上げていくことを掲げた。
魚谷氏は「今後2年間、二人三脚で並走することで経営体制を一層強化するとともに、確実な継承を実施していく」と語った。