「城西クリニック」「ヘッドスパ&スキャルプケアサロン リッツ」
「ボリュームがなくなった」「頭頂部が気になる」など、〝薄毛〟に悩む若い女性が増えている。その数、推定600万人とも言われ、医療や理美容など各方面がケアサービスを実施している。最先端の総合頭髪治療を行うクリニックでは、新規の若年女性来院患者が増え、ヘッドスパ&スキャルプケアサロンでは月間売上げがオープン時に比べて6倍に伸びている。薄毛をテーマに2つの施設を取材した。
■ストレスから生じる「びまん性脱毛」
最先端の総合頭髪治療を行う城西クリニック(東京都新宿区)は、「女性の薄毛」に関するデータを発表している。
これは、「抜け毛」や「薄毛」に悩む20〜30代女性の来院数が、年々増加傾向にあるというもの。2003年度、20〜30代の新規女性来院者は119名だったが、2005年には202名と約1.7倍に増加している。さらに、2003年度の新規女性来院総数は207名だったが、2005年には325名と全体的にも増えている。
同クリニック院長の小林一広氏は、「女性の薄毛には、30代前後と50代前後に2つの山がある。前者は、子育てや仕事、日常生活のストレスから生じている。後者は、更年期の影響が大きい」と説明する。