話題の施設

高齢者にこそ、快適に利用できる環境を

hanayashiki.jpg窓からは園内の様子が一望できる


台東区浅草・花やしきフィットネスサロン りもでる
 
 バンダイナムコホールディングスのグループ会社である㈱アートプレストでは浅草花やしき園内に小規模フィットネスサロン「りもでる」をオープンした。利用対象は花やしきを中心に半径1 キロ圏内に住む高齢者。従来の考え方にとらわれない手法でコミュニティを第一にした丁寧な個人指導を実践。フィットネスクラブを中心に地域の活性化にも貢献できるクラブを目指している。
花やしきにフィットネス
 ㈱アートプレストでは5 月、新規事業として浅草花やしき園内にフィットネスサロン「りもでる」をオープンした。同店はお化け屋敷などのアトラクションも入居する園内ビルの3 階の約30 坪を使用。整体・マッサージ用のベッドを1 床と、カウンセリングコーナー、ウエイトトレーニングや有酸素運動マシンを11 台配置している。
 利用者は50 代後半が中心で男女比は半々。20 代の利用者はほとんどいない。プログラムはトレーナーが個人個人に合わせて設定した15 分〜30 分のトレーニングでフィットネスというより、生活に必要な筋力や姿勢矯正など健康増進を目的とする。現在、1 日の利用者は15 人〜20 人、トレーナーの目が行き届く範囲で利用者は無理なく進められる。
 月会費コースは、エコノミーコースの3,990 円と歩数計と体組成計、血圧計を使用するナンポ(Nanpo)会員6,090 円の2 種類。家族で花やしきに来園した親向けにスポット利用も提案している。現在オープン1 ヶ月で会員は約50 名、目標は10 ヶ月後400 名に設定している。
ユーザー目線で、面白いフィットネスを
 三原氏は自身が通っていたフィットネスクラブはつまらなくて長続きしなかったという。
 「ただ設備を配した装置産業的なビジネスの印象を受けましたし、トレーナーや利用者同士の交流が希薄で話しかけないのが礼儀と思うような雰囲気もあった。大型のフィットネスクラブでは利用の回転率や水廻りケア等の問題で高齢者を歓迎していないのではとも感じました。最近はサーキット型のトレーニングや無人のフィットネスクラブなどありますが、あえて人件費をかけトレーナーが1 対1 で丁寧に個別指導する、高齢者が安心して楽しみながら利用できるクラブが必要だと考えています。“りもでる”は血圧を測りに来るだけでも良いし雑談でいくらでも時間をすごしても良い。高齢者にこそ利用してもらえる、まるで地元の学習塾のようなサロンを目指します」と語る。
 年内に複数の出店を計画しておりその後はFC 展開も見据える。ユーザー目線を大切に、出来ることは全て取り組みたいと考えている。

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