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スペシャルケア、マルチパーパスが伸長

 6月、2010年度の国内化粧品市場の調査結果(㈱富士経済)が発表された。2010年のスキンケア市場は、9,724億円(前年9,721億円)で、前年から僅かに上昇した。スキンケアは、洗顔、化粧水、乳液、美容液など9品目が対象。
 調査報告によると2010年は、ベーシックケアの洗顔料や化粧水、乳液が実績を落としたが、消費者のスペシャルケアに対する意識は依然として高く、節約疲れやプチ贅沢といった消費行動から、スペシャルケアの美容液やスポットケア、パックなどが実績を伸ばしたという。


 また、BBクリームやオールインワンゲルなど、マルチパーパス訴求が引き続き好調だった。
 メーカー別に見ると、通販を主力チャネルに洗顔料やマルチパーパスゲルなどを販売する悠香や新日本製薬、富士フイルム、ヘルスケアラボラトリーの躍進が目立った。
 今後の展望については、スキンケア市場拡大のためにはベーシックケアの拡大が不可欠とした。しかし、大手メーカーが海外展開を視野に入れた低価格帯ブランドを強化していることから、単価の下落が進行し、2011年以降も市場の縮小が続くと予想した。

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