(株)電通は9日、全国20~60代の男女計10000人を対象に毎年行っている「ウェルネス1万人調査」の結果を発表した。調査によるとヘルステックの使用率は2020年比で181%に増加し、特に栄養状態や腸内環境、睡眠の質などを検査・測定するサービスの使用意向率・使用率が伸長傾向にあるという。
同調査では、生活者の健康意識や行動から、ヘルスケア領域における最新動向や市場ニーズについて生活者視点で調査を実施している。ヘルステックを活用したサービスや商品に関する使用意向率・使用率は、「心拍数や歩数、睡眠の質などを測定できる腕時計型デバイス」が最も高く使用意向率が33.7%、使用率が11.7%だった。また、「尿や便の一部を採取することで、自分の栄養状態や腸内環境が把握できる検査キット」は使用意向率が33.0%、使用率が3.9%、「睡眠の質を測定してくれるベッドや寝具」は使用意向率が29.8%、使用率が4.7パーセントという結果となった。
さらに女性は日々のコンディション把握に関連する「心の疲れ度(ストレス)」や「睡眠の質」などのヘルスケアデータへの関心が高く、男性は「血圧」「体脂肪率・内臓脂肪レベル」などへの関心が高い傾向が伺えた。ヘルスケアデータを活用したサービスの利用意向については、全体の半数以上が「利用したい」と回答した。