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CES in 2024 (2024年最新テクノロジーの見本市)Part 2

それでは先月に引き続き、2024年次世代の最新テクノロジー展示会 CES(Consumer Electronic Show)のビューティ&ヘルス関連情報に絞ってお話いたします。

前回に24年のキーワードが“ALL ON (すべてが繋がって起動する)”であることを記載しました。そういう意味ではデジタルヘルス(正しい英語の表記はDigital Healthcare)といわれるAIを活用した情報通信技術で、疾患の予防から治療、回復するまでにとどまらず、健康状態の維持、また心身を健全な状態にまで取り戻す包括的な動きと、AIを駆使して日々の食生活を効率・多様化するフードテックを取り入れるコラボレーションが目につきました。

またフードテックは食のロスを削減することで周りの環境を改善し、結果的に人体にも健康的な環境を構築します。これらのデジタルヘルスとフードテックのコラボレーションでは韓国の大手2大家電メーカー、サムスン社とLG電子が“Smart Life Solution” と銘打ったサービスを提供しています。アプリでの健康診断の延長線上に、冷蔵庫に内蔵されたカメラと生成AIを用いて、個人の健康状態と冷蔵庫内に貯蔵している食料から日々のレシピを提案し、足りない食材はネットを通じて注文・購入・配達するまでを網羅します。さらには調理ロボットが代わりに食事の準備を行い、使用しない食材はコンポ―スト(生ごみをたい肥にする)に活用。自宅の庭やベランダで有機野菜を育てるまでの一連の流れを人の手を使わないで行う スマートホームの進化版“Zero Labor Home”についても目に見える形になっています。

CESでフードテックの展示がスタートしたのは2023年ですから、一年でここまで進化しているのには本当に驚かされました。

さて2025年度のCESは1/6-9まで同様にラスベガスコンベンションセンターで開催される予定です。読者の皆様も是非一度は訪れてみてください。

五十嵐 ゆう子 Yuko Igarashi

流通ヘルス&ビューティコンサルタント
米国在住の流通専門家。グロサリー業、ドラッグストアを始めとする小売流通全体のコンサルティング&通訳を兼ねるスペシャリストとして活躍。また児童教育や美容・健康産業にも精通し、「DIET&BEAUTY」でコラム(米国の健康・美容最新事情)を15年近く掲載中。その他に日本生協連合会生活資料、イズミヤ総研などの執筆を手掛けている。

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