皆様、わたくしは今スペインに出張中です。
サクラダファミリアで有名なガウディの建築物が立ち並ぶバルセロナで、次に知られているのが、彼が100年以上前にグエル伯爵に依頼されて内部に専用の市場を備えた住宅街です。今は観光スポットになっているグエルパークです。まだSDGs的な環境対策など考えなかった時代に雨水の再利用など様々な場所でリサイクルの要素が建築デザインに取り入れられていることに驚きました。写真は市場となるはずだった場所の天井飾りですが、使用済のワインボトルをリサイクルして造られたそうです。
それでは今回のテーマは米国で500店以上を展開する世界最大のオーガニック&自然食チェーンWhole Foodsが直近で発表した2024年度のヘルス&ウエルネスを中心とした食のトレンド・トップ5を紹介します。
1.Putting The “Plant” Back In “Plant-Based(プラント重視の代替え食)
ヴィーガン食の台頭により、肉を使わない代替食品が市場に溢れていますが、消費者は必ずしもよくわからない原料から作られた代替食品に興味があるわけではなく、自分たちが理解できる野菜や食材から作られた製品を食べたいと思っているようです。実験室で様々な原料をまぜて開発したタンパク質の代替えより、キノコ類、クルミ、テンペ、豆類を使ったシンプルな商品が増加するでしょう。
2.Women’s Health Becomes Top Of Mind(女性の健康サポート食が重要視)
女性の為の包括的な体内ホルモンの健康が重要視され、月経周期や閉経、妊娠期に生じる睡眠障害をはじめとした問題を緩和する食品やハーブ等の商品開発が、業界のトレードショーや展示会で推し進められ、店内の棚に陳列されていくでしょう。
3.Bringing A Caffeine Boost With Added Benefits(コーヒーに添加する)
近年、プロバイオティクスやアダプトゲンが注目を集めていますが、これらの成分をコーヒーなどに添加して提供する商品がさらに増加傾向です。
4.Product Claims Focused On Water Conservation Are On The Rise: (水の節約を意識した商品が求められる)
消費者のより環境に適した形で製造される商品を求める傾向が高まっており、食品のみならず家庭用品からパーソナルケアまで、水の使用を節約する商品が購買要因となるとみています
5.Making Space For Indulgence And Little Luxuries(ささやかな贅沢のための商品スペースを設ける)
マカロンなどの小さくおいしいお菓子を楽しむささやかな贅沢が、セルフケアを求める消費者によってさらに求められていくでしょう