世界最大のマーケティング調査会社ミンテル社が、来るべき2024年の美容とパーソナルケア業界に影響を与える3つの主要トレンドを発表しました。
NeuroGlow(ニューログロー)
ウェルネスの次にくる動きは精神的な幸福と肉体的な外観が相互に関連する、すなわち心と体の美容であり、心身のつながりは総合的なウェルビーイングにおける美容の役割を高める上で非常に重要です。このつながりに対する理解が深まるにつれて、ブランドはテクノロジーの統合、パートナーシップ、包括性、パーソナライゼーションを通じて外見を改善し、精神的・感情的な幸福を高める、美への包括的なアプローチを提供することへのフォーカスが必須になります。心理皮膚科学(心理的ウェルビーイングと肌の健康との関係を探求する)やニューロコスメティックス(心と肌のつながりに焦点をあてる)といった実践が支持を集め、一方でウェアラブルのデバイスは、ストレスレベルや肌の健康状態をリアルタイムでフィードバックし、心と肌の結びつきを強め、高度なデータ分析、DNA検査、パーソナライズされたアルゴリズムにより、個人の心身のニーズに合わせてカスタマイズされた美容製品やレジメンを革新する製品の登場が始まります。
Beaut-AI(ビューティAI)
AI(人工知能)はよりパーソナライズされ、効率的で効果的なものにすることで美容業界を変革しました。その成長にしたがって更なるガバナンスと透明性が不可欠となるでしょう。データを分析し、パターンを学習し、洞察を生み出すことで、AIは倫理的な懸念に対処し、新製品開発を加速させていく中で、美容ブランドメーカーは、ソーシャルメディア上の顧客からのフィードバックなどの情報を活用し、ギャップを特定しながら特定のニーズに合わせた革新的な製品を生み出すべきです。今後はAIが個人の嗜好、遺伝、環境、ライフスタイルに基づいて高度にカスタマイズされた美容体験を可能にするだけでなく、正確な肌分析、パーソナライズされた製品の推奨、リアルタイムのウェルネス・モニタリングを支援することが期待されます。
Sophisticated Simplicity(洗練されたシンプリシティ)
今後は消費者が更なる効果的で高品質な製品を求めるようになり、美容業界はパラダイムシフトを経験するでしょう。消費者は豪華なパッケージや派手なマーケティング・キャンペーンよりも、効能や機能性を優先した製品を求めるようになっています。そして 透明性が求められ、表面的な要素よりも目に見える結果に基づいた価格の正当性を求める傾向にあります。 今後は研究、臨床試験、証明書など、効果に関する主張を立証するものが、顧客の信用と信頼を得ることになります。そして消費者の関心は、豊富な商品コレクションから厳選された高品質の必需品へとシフトしており、技術革新、事業拡大、環境に配慮した実践に重点を置くブランドは成長を遂げるでしょう。