地域の美と健康が動き出した【第66回】（高知県）
四国の「室戸岬」をご存じですか？四国から太平洋に向かって突き出した２つの岬のうち右側が室戸岬で今回の舞台です。室戸岬の右側、つまり和歌山県側の海は陸地の近くから急激に深く沈みこんだ海となっていて、陸地近くから深海にある海水を取水することができます。取水された海水は「室戸海洋深層水」と呼ばれ、高知県内では食品を中心に紙製品など工業製品にも活用されています。
室戸海洋深層水は、太平洋の北部から深層へ潜り込み、長い年月をかけて世界の海域の深層部分を循環してきた海水の一部が、室戸沖で「湧昇水」として表層に湧き上がってきたものです。生命活動に欠かせない無機栄養塩が多く含まれ、陸水や大気からの科学物質の汚染にさらされる機会が極めて少なく、周年にわたり温度変化が少ない、水圧30気圧以上で長い年月を経て熟成された海水であるため、多くの有益価値を秘めた海洋資源としても注目されています。
室戸海洋深層水（株）本社：抜群の自然環境が良い商品を生み出す
室戸海洋深層水（株）は海洋深層水を原料とした製塩業を営む会社として設立され、現在では釜炊き塩、天日塩、にがり、濃縮海水などを販売する海洋深層水にまっすぐな経営をされている企業です。その中でご紹介するのは、室戸海洋深層水を使った「からだにやさしい 海のうるおいドロップ」です。使い方は簡単。お風呂のお湯200Lに対して10ml（キャップに軽く一杯）を入れよくかき混ぜるだけ。36℃～39℃のぬるめのお湯にゆっくり浸かっていただくと、主成分のマグネシウムが肌へしっかり浸透して保湿効果を発揮し、海洋深層水特有のミネラル成分により保温力が持続します。血行を良くしてくれますので冷え性も改善、自然に身体の代謝も上がります。
入浴セット
中小機構は販路開拓に関するご支援をきっかけに現在も経営課題解決に向けたご支援が続いていて、海洋深層水と同じく「多くの有益価値を秘めた」ご支援ができるように切磋琢磨しています。普通に生活していると触れることのない「深海からの優しい贈り物」。お風呂にゆっくり浸かりながら目を閉じていると、体も心も健康に、そして優しさに満たされるような気がします。
室戸海洋深層水(株) https://www.e-mks.jp/
（独）中小機構四国本部 中小企業アドバイザー（経営支援・販路開拓実務）
山下晶子
販路開拓、IT化支援を中心に地元中小企業の経営支援に取り組む。中小企業診断士・ITコーディネーター
