現在、健康と美容を含むパーソナル・ウェルネスは年率で5〜10%の拡大しており、全米で1兆5,000億ドルの(約190兆円)の市場規模があるとされ、パンデミックやインフレによって減速する兆候も見られず間違いなく利益をもたらすとされています。
そこで1996年にミネソタ州のオーディオ店としてスタートし、全米で約1100店舗以上を展開する家電量販店トップのBest Buyは、今後は健康や美容、そしてアウトドアリビング事業の提供を拡大する計画を発表しました。
Best Buyはこの市場でニッチを開拓し、顧客にウェルネス関連のサービスを提供しようと躍起になっており、現在は全国300の店舗でスキンケア専門のコーナーが設置されています。同社商品部の責任者フランク・ペド氏は「スキンケア技術に焦点を当てた製品は、ディープクリーニングのためのパルスフェイシャルクレンジング、しわの減少を助けるLEDライトセラピー、肌の質感を改善するためのマイクロダーマブレーションなどの機能を備えており、これらはほんの始まりに過ぎません 。Best Buyはもはや、掃除機やテレビを買うだけの店では無く、スキンケアのマストアイテムもこのハイテクショップで購入できるようになったのです。先週オンラインと300の店舗に登場したForeo、Vanity Planet、PMD Beautyなどの素晴らしい製品をあなたの手元へお届けします」と、声明で述べています。
またBest Buyは高齢者向けの健康・安全ツールもリリースし、在宅介護と応答性の高い遠隔介護技術プラットフォームを提供するCurrent Healthを買収しました
同社はこの新しい試みで顧客層を拡大し、ビューティーとウェルネスに前向きな風潮に対応しようとしています。
Amazonによっていくつもの大手家電量販店がビジネスを閉鎖する中、ヘルス&ビューティ部門の強化は生き残り対策の1つとなっています。