「震災復興!温泉全国フォーラムin フクシマ・いわき」(主催:NPO 法人健康と温泉フォーラム、いわき観光共同キャンペーン実行委員会、後援 環境省、福島県、全国市長会、全国町村会他)が、10 月1 日~ 2 日、福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズで開催された。
同フォーラムは1986 年東京大学名誉教授で、温泉医学研究で知られる故大島良雄博士によって温泉に関わる科学、経済、政策、文化、産業の広範囲な専門家によって設立された。今回は設立25 周年の記念事業でもある。
主催の同フォーラム三友紀男会長は、開催に先立ち「25 周年の節目の年に、未曾有の災害が東日本地域を襲った。ご苦労されているいわき市の皆さんに私たちが出来ることとして、地元関係者の強い要請を受け温泉全国フォーラムの企画開催の運びとなりました。人と自然、温泉と社会、さらには温泉と復興に関し真摯な議論をして参りたいと思います」と挨拶。
開催二日目には、東北芸術工科大学東北文化研究所前教授 森繁哉氏が「温泉からの思考」と題した特別講演を行い、続くパネルディスカッションでは同常任理事合田純人氏のコーディネートで、「日本復興と温泉」をテーマに活発な議論が展開された。パネリストは、舘逸志(地域活性学会)、門脇光浩(秋田県仙北市長)、大場敏宣(いわき湯本旅館協同組合副理事長)、森繁哉の各氏。
また、3.11 以降半年にわたり全面休館していたスパリゾートハワイアンズは、1 日営業を再開した。地方巡業など
で復興を訴えてきたフラガールに対し同フォーラムは、その労をねぎらい大島特別賞を授与した。新たに名湯百選©
に認定された11 箇所の温泉地や記念出版「温泉からの思考」(新泉社)などが紹介された。