第17 回日本化粧品受託製造業懇談会JC・OEM セミナーが10 月6 日、「化粧品OEM / ODM の品質保証とグローバル企業への挑戦」をテーマに開催された。
第一部の基調講演では、東京都福祉保険局健康安全部薬事監視課監視指導係の熊添氏が「化粧品の表示・広告に関する留意点について-最新の事例をもとに-」と題して講演。美白やアンチエイジングの表現について違反例と適切例を紹介した。次いで、㈱ノエビア 知財・品質保証部 担当部長 大原氏が「品質と品質保証の概念」について講演した。
第二部では、パネルディスカッション「受託製造業の海外進出とその展望」が行われた。パネリストは日本コルマー㈱代表取締役社長の神崎氏、㈱日本色材工業研究所代表取締役社長の奥村氏、基調講演も行った㈱ノエビア 大原氏、㈱資生堂 中国事業部 事業管理部 次長の太田氏、㈱トキワ 執行役員 国際営業本部長 箕田氏の5 名。東陽化成㈱取締役会長 坂東氏がコーディネーターを務めた。
各企業によるアジア諸国や欧州への海外進出事例について話され、話題は中国を中心に展開された。進出のメリットやデメリット、実際に起こった問題などのほか、今後の市場規模予測について触れた。日本コルマーの神埼代表は「少子高齢化が進む日本では将来的に市場拡大は期待できない。受託製造企業にとって、海外に進出するのもリスクだが、進出しないのもリスクというのが現状」との認識を示した。