特定非営利活動法人アンチエイジングネットワークは11 月14 日、アンチエイジングセミナー2011「癒しのアンチエイジング~ライフスタイルをプラスに変える~」(共催:日本抗加齢協会)を開催。都内会場には600 名を超える多数の参加者が集まった。
冒頭、北里大学名誉教授で同ネットワーク理事長の塩谷信幸氏が挨拶。続いて行われたセミナーでは、まず札幌医科大学大学院 分子免疫制御学准教授の鳥越俊彦氏が「ヒートショックプロテインとアンチエイジング」と題して講演を行った。
ヒートショックプロテイン(HSP)とは、温熱刺激を加えると細胞の中に産生されるタンパク質。活性酸素や紫外線などの影響で変性してしまった細胞の分解や修復を行うという重要な役割を担う。加齢とともに減少していき、鳥越氏によればHSP のレベルを高めることで美しい肌を保つことも可能になるという。日常生活では、比較的熱いお風呂への入浴、適度な運動、男性・女性ホルモンがHSP の活性化には重要とした。
続いて、栄養コンサルタントのエリカ・アンギャル氏と南美希子による「女性の食事とアンチエイジング」がテーマのトークセッションが行われた。この中でエリカ氏は、若い世代の日本女性の食生活の乱れを指摘。伝統的な日本食のバランスの良さや、海外でのトランス脂肪酸の弊害について説明した。
また、医学的な見地から血液型による特性について触れ、O 型は狩猟民族起源のため肉や魚を消化しやすい、B 型は遊牧民族起源のため乳製品を消化しやすいなど食事で気をつけるポイントが違うと話した。
最後に毎年恒例のアンチエイジング大賞が発表され、第5 回アンチエイジング大賞2011 は郷ひろみさんと吉永小百合さんが受賞した。