【特集:スパ】
今年9月の「第3回スパシンポジウム」(スパジャパン2011内)では、「癒しから、結果へ、そしてウエルネスへ」という今後のスパのメインテーマが改めて示された。そして、「グローバルスパサミット(5月バリ)」で発表された「スパエビデンスを蓄積し共有するポータルサイト」報告には、国内でも大きな関心が寄せられている。時代はエビデンス・ベースド・スパ(E・B・S)へ。
●「スパ・エビデンス」ポータルサイトが登場
スパジャパン2011 のセミナーの中で三井情報㈱総合研究所の丸山智規氏は、Global Spa Summitが、スパ・ウエルネス・セラピーに関する全世界のエビデンスを蓄積するポータルを発表したと伝えた。同氏は「全世界の医師、科学者、専門家の“知恵の繋がり”で、スパ・ウエルネス産業が、今後、信頼性・透明性の高い産業として発展していくことが期待される」とし、その「スパエビデンス」のサイトを紹介した。http://www.spaevidence.com/spaevidence
現在、このサイトには「アーユルヴェーダ」「アロマセラピー」「気功」「鍼」「指圧」など21 種のスパ・ウエルネスのセラピーが掲載されている。対象がセラピーであることからエビデンスデータの検査レベルや掲載基準などに課題はありそうだが、スパ産業にこうした情報を共有しようとするサイトが登場した意味は大きい。この動きが世界のスパ関係者の間で加速すれば、今後、日本でも検討する必要が出てくる。温泉の効能を始め、指圧や整体、今話題の加圧トレーニングなど日本発の情報が発信できれば、日本のスパ業界、美と健康産業にとって大きなプラスになることは間違いない。
●健康状態や希望で選ぶスパ紹介サイト
また丸山氏は、最適な施術を提供するスパを見つけ、そこから予約できるシステムの可能性を示唆した。健康効果の実証例を蓄積し体系化することで、ウエブ上で利用者が自身の健康状態や希望を入力し検索、予約出来るスパのポータルサイトだ。
実際、こうした動きは既に始まっており、沖縄で「沖縄ウエルネスヴァケーション~沖縄ぬち癒しぷろぐらむ」というポータルサイトの立ち上げを進めており、デモ版も完成している。ツーリズムの前後の健康評価をサービス化、集客ツール化しようとしている。自信を持ったメニュー提供だけでなく、継続的な健康管理へと誘導できればホテルやスパにとっても、満足度を上げリピート率向上へ繋げることができる。
●健康効果の測定盛んに
●動き出した沖縄、認証制度やウエルネスツーリズム
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