関連トピックス

BASF社シトラス工場3月末めどに操業再開へ
修復状況を専用サイトで公開  大規模火災事故の復旧を急ピッチに

BASF社は、昨年10月に火災事故の発生したドイツ・ルートウィヒハーフェンのシトラール工場について、操業再開が早くて3月末となる見通しを明らかにした。

シトラールを原料に製造するビタミンAやビタミンE、カロテノイド類については、シトラール生産再開後、中間体が利用可能となる段階で製造を再開できる、としている。修理作業の進捗状況については、このほど立ち上げたウェブサイト www.basf.com/citral-plant で定期的に更新し、周知していく予定だ。

シトラール工場の火災は、定修明けの操業準備を進めていた昨年10月31日未明に発生。合理的な制御を超えた技術機器の故障が原因とされ、生産プロセスを司る主要な電気部品が破損するなど操業不能に陥り、シトラールやイソプレノールベースの香料中間体、ビタミンAとビタミンE、およびいくつかのカロテノイド製品について不可抗力宣言をしていた。

現在、火災や煙によりダメージのあったシトラール製造のセクションを洗浄し、汚染物質がないかチェックするなど修復作業を鋭意進行中。アロマ事業については、シトラール工場の開始後、4~8週間以内の再開を予定しており、残りの製品 (例: 酢酸)については、その次の段階での早い時期との見解を示している。また、医薬・化粧品・食品や飼料などに利用されるビタミンAやビタミンE、カロテノイド類ついては、シトラール工場再開ののち、6~12週間で出荷、配送まで漕ぎつけたいとしている。

シトラールは、レモンやオレンジに含まれるモノテルペンアルデヒドの一種。強いレモンの香りをもつ油性液体で、脂溶性ビタミンの合成原料やレモン香料などに用いられる。

関連記事

  1. メディケアフーズ展で衛生管理視点からトータルエンジニアリングを提…
  2. 機能性表示食品やインナービューティー素材に関する講演―シェアシマ…
  3. 常磐植物化学研究所、植物化学シンポジウムを共催、第2回松尾仁賞 …
  4. 豆乳 2022年1-3月期における豆乳類の生産量は96,285kL
  5. 大豆たん白製品の値上げを各社が発表
  6. 製造工程のトラブルを3割削減! 夏の食中毒防止に向けて考える 従…
  7. プラントベースフードの料理への応用-染野屋の製品を使った料理を八…
  8. DHA・EPA公開講演会、10月21日(木)にオンラインにて開催…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

海外展示会のツアー開催

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、ツアーならではのセミナーなどの企画もございます。
  資料請求は【こちら】

■2025年予定
IFT FIRST 2025
・7月13~16日 米国 シカゴ
Fi Europe
・12月2~4日 フランス パリ

■2026年予定
Natural Products Expo West
・3月3~6日 米国

食品開発展2025