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オリザ油化、「シーベリーエキス」の排尿時の不安感に対する作用について機能性表示食品の届出準備を完了

オリザ油化は、前立腺肥大抑制や過活動膀胱改善を訴求している「シーベリーエキス」について機能性表示食品への届出準備を進めていたが、このたびSR作業が完了し、届出の準備を整えた。「シーベリーエキス」は同社が2015年に上市した製品で、有効成分としてトリテルペン酸の一種であるウルソール酸を規格化している。

SRでは、機能性関与成分として「シーベリー果実由来ウルソール酸」による排尿機能の改善作用を、同社が実施して論文投稿したヒト試験の結果をもとに評価。試験は、40歳以上の健常人男女68名を対象としたプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験として行い、「シーベリーエキス-P」400 mg/日(シーベリー果実由来ウルソール酸として0.36mg/日)を4週間継続摂取した際の排尿に関する自覚症状に対する影響を評価したもの。

SRの結果、シーベリー果実由来ウルソール酸は、摂取前の測定における過活動膀胱症状質問票(OABSS)の尿意切迫感スコアが2点以上、OABSS合計スコアが3点以上の病者を除いた層別解析により、摂取前後の変化量において、自覚症状であるキング健康調査票の排尿に関する不安感の項目及び過活動膀胱症状質問票の尿意切迫感に関する項目で、プラセボ群に対して有意な改善作用を示した。

1日摂取量として0.36mgのシーベリー果実由来ウルソール酸の摂取により、次のような機能性表示が可能と考えられた。
「本品には、シーベリー果実由来ウルソール酸が含まれます。シーベリー果実由来ウルソール酸には中高年の健常人男女の排尿に関する不安感の軽減をサポートする機能があります。」

同社では、このシーベリー果実由来ウルソール酸を含む「シーベリーエキス」を使った最終製品で機能性表示食品の届出を目指す企業を募集しているところだ。

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