技術・機器の記事

バクテリア・セルフチェッカー「mil-kin」が
「携帯形微生物観察器」としてJIS化

アクアシステムは先ごろ、同社のバクテリア・セルフチェッカー「mil-kin(見る菌)」(写真)が「携帯形微生物観察器」JIS B 7171に制定されたと発表した。

経済産業省の「新市場創造型標準化制度」を活用したもので、所定の審議により、その性能特性評価等の標準化が3月20日付で決定をみたもの。食品調理・加工現場で菌や汚れを簡便・迅速に「見える化」することで的確・迅速な対応を促し、食の安全・安心を実現するという同チェッカーの製品コンセプトが今回のJIS化で客観的に評価された意義は大きく、HACCP制度化に伴う食品衛生管理強化の流れに沿った標準化ツールとして、今後その普及に一層の拍車がかかるものと見られる。

同チェッカーは、スマートフォンのカメラ機能を使って細菌や汚れを光学倍率1,000倍で撮影・記録することができる携帯形微生物観察器。
サンプリングは簡便で、
①細菌や汚れを確認したい箇所を綿棒などでふき取る
②対物レンズ上の試料ステージに直接塗布または滴下
③スマートフォンのカメラ機能を使って静止画や動画をデジタルで撮影・記録する
―だけ。

スマートフォンの大画面で細菌や汚れが確認できるほか、プレゼンやレポート、論文などへのデータの貼付、HACCPの日常の記録保存などに役立てることもできる。異物混入の懸念を生じさせるガラス製のプレバラートも不要なため安心して現場に持ち込める。単三電池2本で動き、白衣などのポケットに入るコンパクトサイズのため、携帯性にも優れる。

同社では、今回のJIS化を受け、4月16日に取扱店説明会を実施する。
参加者は20社限定(各社1名ずつ)。
会場は東京・千代田区の朝日生命大手町ビル2階。
同説明会の詳細確認と申込みはホームページ(https://www.mil-kin.com/contact)から行える。

関連記事

  1. 大規模~小規模まで様々な食品製造現場にあった殺菌水の提案
  2. LEDを採用した最新の高機能捕虫器を相次ぎ投入
  3. 化学物質の気中濃度をリアルタイム確認 個人ばく露濃度計
  4. 無電源で使用場所を選ばない除菌水生成装置
  5. リアルタイムで測定する感圧システム
  6. ニレコ、デスクトップ型「近赤外分析計A8850」の販売を開始
  7. 高含油食品の連続粉砕を可能にした粉砕機を開発
  8. フードロス削減に貢献 高鮮度・鮮度保持シート「一心太助」

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

海外展示会のツアー開催

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、ツアーならではのセミナーなどの企画もございます。
  資料請求は【こちら】

■2025年予定
IFT FIRST 2025
・7月13~16日 米国 シカゴ
Fi Europe
・12月2~4日 フランス パリ

■2026年予定
Natural Products Expo West
・3月3~6日 米国

食品開発展2025