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ホップの芳香、風味を強調できるエキスを開発

池田糖化工業は、ノンアルコールビールや発泡酒向けにホップ由来の芳香、風味を付与できる『ホップエキスNA』を開発し、このほど販売を開始した。ホップの機能性成分であるアルファ酸の含有量を規格化した液状品で、水に容易に透明分散するのが特徴。滅菌ろ過が可能で、ホップの爽やかな風味と苦味を付与することができる。

同社は、水に難溶なホップ由来のアルファ酸やベータ酸の易溶化に取り組み、独自のナノエマルション化技術を駆使して、水へ透明に分散するエキス製品に仕上げた。少量添加でアルファ酸の苦味、ホップ由来の風味を付与でき、ノンアルコールビールや発泡酒のホップ感、本物感を高めることができる。特にホップ由来の芳香、風味を強調したいときに利用価値が高い。

製品はアルファ酸0.5%以上を規格しており、添加量目安は0.01~0.05%。冷凍保存で賞味期限は製造後24カ月を予定している。

なお、ホップの苦味成分は酸化しやすく、光に弱いため、本品を使用する場合には、ガスバリア性及び遮光性の高い容器への充填、ガス置換や脱気、カーボネーション等の工程が必要となる。

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